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水に溶ける?浄化槽とトイレットペーパーの話

水に溶ける?浄化槽とトイレットペーパーの話

水に溶けるトイレットペーパー」というキャッチコピーを見たことはありませんか?

そんなトイレットペーパーですが、使用方法によっては浄化槽や浄化槽へ続く排管内で詰まってしまいトラブルの原因になってしまうこともあります。

そこで本記事では、トイレットペーパーと浄化槽の関係について解説していきたいと思います。トイレ詰まりでお困りの方は、ぜひとも参考にしてみてください。

トイレットペーパーは本当に水に溶けるのか?

結論から言うと、トイレットペーパーは水に溶けません。正確には、トイレットペーパーを形成している繊維が細かく分解されることで、溶けるように見えるだけです。

紙の材料には、パルプと呼ばれる木材のチップから取り出した繊維が使用されています。このパルプ繊維には、繊維の大きい針葉樹と繊維の細かい広葉樹の2種類が存在し、トイレットペーパーには繊維の細かい広葉樹のパルプが使用されています

細かい繊維に分解される様子が水に溶けるように見えることから、「水に溶けるトイレットペーパー」という表現が使われるようになりました。

トイレットペーパーが詰まる原因とは?

トイレットペーパーが詰まると言っても、その原因は下記のように様々です。

  • 大量のトイレットペーパーを流す
  • 厚手のトイレットペーパーを使用している
  • JISマークの付いていないトイレットペーパーを使用している
  • シャワートイレ用のトイレットペーパーを使用している

それぞれの原因について、次項で詳しく解説しましょう。

大量のトイレットペーパーを流す

一度に大量のトイレットペーパーを流してしまうと、紙が分解される前に排管内で詰まってしまう可能性が高くなります。

トイレメーカー大手のTOTOの公式サイトによると、トイレットペーパーの使用量の目安は以下の通りです。

「小」で流す場合

  • シングル3m
  • ダブル1.5m

「大」で流す場合

  • シングル10m
  • ダブル5m

家庭ではウォッシュレットなどを上手に活用するなどして、トイレットペーパーの使用量を抑える工夫をしてみてください。

厚手のトイレットペーパーを使用している

トイレットペーパーにはシングルダブルが存在していますが、シングルよりもダブルの方が詰まりやすいと言われています。

ダブルの方が、紙質が柔らかくて使用感が良いと感じる方が多いかもしれません。しかし、頻繁にトイレ詰まりを経験している方は、流れやすいシングルのトイレットペーパーへ変更してみることをおすすめします。

JISマークの付いていないトイレットペーパーを使用している

JISマークの付いていないトイレットペーパーも、詰まりを起こす原因として有名です。

その代表例としては、コストコで販売されている「Bath Tissue」です。以下にJIS規格とコストコのBath Tissueを比較した表を記載します。

JIS規格Bath Tissue
ペーパー幅114mm±2mm115mm
芯の内径38mm±1mm37mm
ロールの直径120m以下127mm
ロールの長さ27.5m~100m42.9m

コストコのBath Tissueのロールの直径は、JIS規格よりも厚いことが分かりました。紙が厚い=分解されにくいので、コストコのBath Tissueは詰まりやすくなります

シャワートイレ用のトイレットペーパーを使用している

シャワートイレ用のトイレットペーパーも、コストコのBath Tiisueと同様に通常のトイレットペーパーよりも厚手に作られています

そのため、水流で分解されるのに時間がかかるので、使用量には注意が必要です。

浄化槽に流すと詰まりやすいその他の紙類

トイレットペーパー以外にも、浄化槽内で詰まりを起こしやすい紙類があります。一般家庭で流してしまいがちなのは、以下の3点です。

  • ティッシュペーパー
  • 流せるトイレクリーナー
  • その他衛生用品

なぜ上記が詰まりやすいのかについては、次項で詳し解説していきましょう。

ティッシュペーパー

前項でパルプに使用される繊維に触れましたが、ティッシュペーパーには、繊維の大きい針葉樹が使用されています。ティッシュペーパーはパルプの繊維が大きいので、トイレットペーパーと同様に水分を吸収することはできますが、水で細かく分解されにくいのが特徴です。

また、ティッシュペーパーには湿潤紙力増強剤という紙を解れにくくする薬品が使用されているので、より水で細かく分解されにくくなっています。

万が一トイレットペーパーが無くてティッシュペーパーを使用する時は、小分けに流すように心がけてください。ただし、小分けでも定期的に使い続けることはやめましょう

流せるトイレクリーナー

トイレの清掃をする際に、流せるタイプのトイレクリーナーを使用する方は多くいると思います。ところが、このクリーナーが詰まりの原因になってしまうことが多いと専門業者は警告しています。

流せるトイレクリーナーは、流さずに燃えるゴミとして処分するか、水で分解しやすいように小分けに流すようにしてみてください。

その他衛生用品

衛生用品の中には、以下のようにトイレクリーナーと同様に流せると謳っているタイプのものもあります。

  • 赤ちゃん用のおしり拭き
  • 生理用品(ごく一部)

これらもトイレに流せると言われていても、トイレットペーパーほど細かく分解はできません。

衛生用品は、トイレに流さずに専用のごみ箱に捨てましょう

チクセイ21ではトイレ詰まりを解決します

茨城県桜川市にある株式会社チクセイ21では、お客様のトイレ詰まりを解決するお手伝いをさせていただいております

また、浄化槽の保守点検時に詰まりの形跡を見つけた場合には、詰まり予防のアドバイスも行っております。

トイレが使えなくなってしまうと安心して生活ができなくなってしまうので、チクセイ21で安心安全な浄化槽点検をさせてください