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みなし浄化槽とは?合併浄化槽との違いについて解説

みなし浄化槽とは?合併浄化槽との違いについて解説

浄化槽については何となくイメージできると思いますが、「みなし浄化槽」についてご存じですか?

この記事では、そんなみなし浄化槽についての解説をしていきます。みなし浄化槽について興味がある方は、ぜひとも参考にしてみてください。

みなし浄化槽は、浄化槽の中でもトイレの汚水のみを処理する単独浄化槽のことを指します。みなし浄化槽はトイレの汚水は綺麗にできますが、台所やお風呂の排水はそのまま放流してしまうというデメリットがありました。

そこで、2001年4月に施行された改正浄化槽法によって、みなし浄化槽の設置は原則禁止されています。現在使用されているみなし浄化槽は、この2001年以前に設置された浄化槽です。

みなし浄化槽の種類

現在一般家庭で使用されているみなし浄化槽は、大きく分けて以下の3種類に分類されます。

  • 全ばっ気方式
  • 分離ばっ気方式
  • 分離接触ばっ気方式

それぞれの種類について、詳しく解説していきましょう。

みなし浄化槽:全ばっ気方式

全ばっ気方式は、1981年以前に設置されていた単独浄化槽です。

全ばっ気方式では、ばっ気槽に空気を供給して微生物の働きを活性化させ、汚水を処理していきます。全ばっ気方式は汚水の処理能力が低く、汚泥の溜まりが早いのでこまめな清掃(年2回程度)が必要です。

全ばっ気方式の保守点検の頻度は、

  • 処理対象人員が20人以下の浄化槽の場合で3ヶ月毎
  • 処理対象人員が21人以上300人以下の浄化槽の場合で2か月毎
  • 処理対象人員が301人以上の浄化槽の場合で1か月毎

と定められています。

みなし浄化槽:分離ばっ気方式

分離ばっ気方式は、全ばっ気方式に沈殿分離槽を付加した単独浄化槽です。

ばっ気槽の前段に沈殿分離槽を設けることで、全ばっ気方式と比べて流入水量の時間変動が小さくなる、固形物の嫌気性分離機能が認められるなどのメリットがあります。

全ばっ気方式よりも処理能力が高いので、清掃は年に1回必要となっています。

分離ばっ気方式の保守点検の頻度は、

  • 処理対象人員が20人以下の浄化槽の場合で4ヶ月毎
  • 処理対象人員が21人以上300人以下の浄化槽の場合で3か月毎
  • 処理対象人員が301人以上の浄化槽の場合で2か月毎

と定められています。

みなし浄化槽:分離接触ばっ気方式

分離接触ばっ気方式は、分離ばっ気方式のばっ気槽に円筒や骨格状の接触材を設置した単独浄化槽です。

接触材に多様な微生物を生息させることができるので、全ばっ気方式や分離ばっ気方式よりも処理能力が高くなります。

分離ばっ気方式と同様に、分離接触ばっ気方式も清掃は年に1回必要となっています。

分離接触ばっ気方式の保守点検の頻度は、分離ばっ気方式と同様、

  • 処理対象人員が20人以下の浄化槽の場合で4ヶ月毎
  • 処理対象人員が21人以上300人以下の浄化槽の場合で3か月毎
  • 処理対象人員が301人以上の浄化槽の場合で2か月毎


と定められています。

みなし浄化槽の入れ替えに補助金制度がある地域

古くなったみなし浄化槽から新しい浄化槽へ入れ替えする際に、補助金制度がある地域があります。

桜川市では、以下のサイトで補助金について解説していました。
桜川市の公式サイト

同様に、筑西市でも補助金についての解説があります。
筑西市の公式サイト

株式会社チクセイ21では、浄化槽の入れ替え時の補助金申請のサポートも行っております。桜川市、筑西市で浄化槽の入れ替えを検討している方、入れ替えの際に補助金を利用したい方は、当社までお問い合わせください。